『二十歳のころ』

あぁ、私の日記はいつも下らない。いや、真面目な内容もあるんです。たまには。
上の「はてなダイアリーブック」の存在を知ったときに真っ先に想像したのがこの『二十歳のころ』です。東大教養学部立花隆氏が教授として在籍していた頃、彼はゼミの学生にある課題を出します。自分が最も興味を持つ人間を訪ね、そして質問しなさい。「二十歳の頃、あなたは何をしていましたか?」と。そして、そのインタビューを集めたものがこの本です。
立花氏の知名度もあってか参加ゲストは実に豪華で、水木しげる大江健三郎黒柳徹子野田秀樹秋山仁糸井重里安倍なつみetc、また広島・長崎の原爆被災者、はたまた学生たちの父や祖父などなかなかありえない鼻血ブーもんのセレクションとなっております。ただ、この本が面白いのは別にゲストの存在感だけでなくて、やっぱり「二十歳のころ」という題材が魅力的だからなんだと私は思います。
二十歳なんていう年齢は所詮は数字上の区切りでしかないわけです。それでもこの本を読んでいると感じてしまう。やっぱり、二十歳というのは人生の転換期であったり、基礎であったりと本当に大切な時代なんだなぁと。二十歳なんぞとうの昔に超えてしまった私なんかは当時を思って感慨深いものがあったけれど、これから二十歳になろうとしている(なった?)イッサ君やリッチィ君なんかはこの本を読んで何を感じるのでしょうか。

二十歳のころを真剣に生きた人は、今もどこか二十歳の部分がある

これはある学生が「あとがき」に記した言葉ですが、私も本当にそう思う。それは多分…、まぁいいや。何にせよ私は高尾プロジェクトがヤングリメンバーの良き「二十歳のころの活動記録」になることを願います。
以上。今日はこんなところで。
担当:ナイトウ