MOTTAINAI道路

3日の朝日新聞で「道路特定財源、『一般財源に』59%に増…」という記事を読みました。あと同じく朝日新聞で2日には「準高速道も甘い計画 有料10区間、8割が赤字」と出ています。
今年3月末に「暫定税率」の期限切れ、ということで、世論で道路特定財源への反対意見や道路創設自体を疑問視する意見が高まっているのかな、と感じています。
2日のニュースの背景としては、国土交通省が93年に1万4000キロの高速道路網を補完するネットワークとして、「地域高規格道路」を全国7000キロを目標に整備を進めていることがあります。そのせっかく造った地域高規格道路がなぜ赤字になのかと言うと、事業が国交省の判断だけで進み、必要性の検討が十分にされずに道路が建設され、計画交通量を下回ってしまって料金を回収できないでいるということです。(計画を上回った黒字路線は長崎県の「ながさき女神大橋道路」の1区間だけ。)中には計画の17.9%の交通量しかない区間もあるようです。なんてMOTTAINAI!これこそだと思います。

赤字になってしまった8区間の各自治体担当者らは、理由として「景気の低迷」「道路の知名度不足」「計画路線全線が開通していない」など挙げているようです…。

特に、「地域高規格道路」は、仕様は高速道路とほぼ同じレベルで建設できるのに(建設費・維持費がさらに掛かる)、高速道路と違って国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)の審議が必要ないため、国交省の判断で各区間が順次着工に移されているということで、このような見通しの甘い道路行政がなされてしまっているようです。生活道路や通学路の整備は必要でも、高規格な不採算路線が増えてしまうことが問題視されています。

このニュースの解説はLALALAがAさんにしていただけたらもうちょっと面白いのかもしれないですけど。あと興味があるのは橋下府知事が平松大阪市長大阪市民の府民税返却を求めて拒否されたニュース。今のところよく分かっていません。革命者と呼ばれる橋下府知事、ドカンとやって欲しいです。

執筆者:とめ
3日の記事http://www.asahi.com/politics/update/0303/TKY200803030557.html?ref=any
2日の記事http://www.asahi.com/national/update/0301/TKY200803010298.html
4日橋下府知事の記事http://www.asahi.com/politics/update/0304/OSK200803040102.html