『blue skied an' clear』V.A.

Slowdive Tribute: Blue Skied an Clear

Slowdive Tribute: Blue Skied an Clear

さて、本日作成した「高尾山ドキュメンタリー」のオープニング映像だけれど、そのBGMが今回の話し合いで決定したので、こちらに紹介したい。上の『blue skied an' clear』に収録されている、styrofoamの"altogether"という楽曲である。
このアルバムはちとややこしい作品で、端的にまとめてしまえば「slowdiveというバンドの曲をmorr music所属アーティストがカバーしたアルバム」ということになる。ただ、そういっても多くの人は「?」ということになるんじゃないかと思う。手っ取り早く理解してもらうには、以下の動画を参照されたし。
"alison"slowdive

"to here knows when"my bloody valentine

上の二曲のような演奏スタイルを採っていたミュージシャンを一般に「シューゲイザー」と呼ぶ。正確にはマイブラはそこから外れるのだけれど、ま、「シューゲイザー」と聞いた時に上の楽曲のようなイメージが浮かべば大体は正しいはず。この「シューゲイザー」とは「shoe(靴)をgaze(凝視)する人」の意味で、つまりはライブ中に常に俯きながら演奏をしていたネクラなミュージシャンのことである。で、そのslowdiveシューゲイザーの代表的存在だった。
陰鬱で冷たいアルペジオ、それと対照的に暖かくて幻想的なフィードバックノイズ、そういった印象の楽曲を多く残したミュージシャンがslowdiveだったのだけれど、彼らの曲が現代のエレクトロニカ*1視点でカバーされたのがこの『blue skied an' clear』だ。ドイツのエレクトロニカ・レーベル"morr music"のアーティスト、ulrich schnaussmum(!)etcの超豪華メンバーによるもので、発売当時、私はこのCDを超愛聴していて、それこそゴリラがバナナを貪るがごとく聴きまくったもんである。いやいや、今聴いても素晴らしい。余談ではあるが、シューゲイザーフリークには以下のような嬉しいニュースがある。
http://www.bounce.com/news/daily.php/12166
素晴らしい!
さて、そのアルバムの中から今回の映像BGMに選んだのが上に書いた通り、styrofoamの"altogether"なのだけれど、醒めたシューゲイズと牧歌的なエレクトロニカが割と綺麗にマッチしていて、雰囲気のある素敵な楽曲です。youtubeにあがっていないのが残念だけれど、ヤングリの忘年会で映像を流す予定なので、その印象を確認して見て下さい。冬の高尾と意外に重なるものがあるんじゃないかと思っております。
撮影当初は撮影やら会議やらばかりで、あまり映画を作っているという感覚がなかったものの、こうやって映像に合わせて音楽を流してみたりすると段々と完成形が見えてきて、何というか胸躍るような感覚がある。やはりモノ作りは面白い。今後、映像→音楽→ナレーション→字幕とそれぞれの層を重ねていって、年内にはある程度の骨格を示せるようなレベルまで持って行きたいものである。
以上。今日はこんなところで。
担当:ナイトウ

*1:エレクトロニカが分からない人は要するに「テクノからビートを抜いたもの」と思えばよろしい