こんなニュースがありました。

東北農政局が作った「米の作りすぎは、もったいない!」「米の過剰作付けは、資源のムダづかい」というポスターに対し、地元の農家が「一生懸命米作りをしている農家の誇りを逆なでしている」と激しく反発。東北6県の農家約6000戸でつくる東北農業農民団体連絡協議会が25日、同局に文書で抗議するとともにポスターの回収を求めた。

http://mainichi.jp/photo/news/20080226k0000m040074000c.html

毎日新聞より)


農政局側は
「農政局の米価下落で生産調整が緊急の課題。決意の表れとしてインパクトのある言葉を選んだ。誇りを傷つける意図はない」
という言い訳。しかも撤収する気持ちはないんだとか。
農政局はいったいどんなことを考えてこれを作ったのでしょう。
こんなポスター作ってるならそのお金でいろんなことができただろうに。

こんなところでMOTTAINAIを引用されてちゃ、マータイさんも浮かばれないでしょう。

政策の作り方としても、日本全国からならいざしらず、その政策を行う地域から反発が出てしまうということは政治を行っていくうえで愚の骨頂でしょう。
政策とはその地域の人のことを考えて行うこと。つまり、意に沿うものでなければ意味がありません。
そういうことを考えず、純粋に利益だけを追ってしまった経済学で頭ガチガチの農政局の方々が今回の暴挙を起こしたのでしょう。

そもそも何故国産米が余ってしまうのか。
根本をたどるなら外食産業による米の消費減と外国米の流入でしょう。
学校のディベートの課題にも「朝食はパンかご飯か」というものが使われる以上、日本の食卓でそれだけ米を食べなくなり、パン、つまり小麦の消費量が多くなったことが見受けられます。
一人暮らしをする私の友人達も、小麦にはずいぶんお世話になっているようです。

やはり、国産米は高いのでしょう。
人件費もかかるし、耕作者一人に対する生産量も外国米に比べたら少ない。
だからこそ、下駄を履かしたり、輸入物に枷をはめたりして価格調整するのが妥当なんじゃないでしょうか。
特に、カラーポスターを3万枚も作れるような税金の無駄遣いができる程金が余ってる農政局なら。
既に外国米に相当な関税をかけているのにも関わらずドンドン流入していく外国米。国産米に対する何か施策を行わない限り、日本の食の未来は暗いままになってしまいます。

東アジアの某国の不穏な動きによって食の、特に輸入食品の安全性が危惧されている今、日本はもっと自給率を上げていくべきではないでしょうか?
食の安全を守るため、外国に頼らないためにも、
国内で生産された食品を余すことなく国内に流通させ、手軽に手に入るようにする。
そういうことができるのが政策とか、現代化(科?)学だと思うのですが…


みなさん、お米を食べましょうよ♪