高尾に大本営?

らがです、こんばんは。
今月の8月4日にクランク・インしドキュメンタリー制作を始めたのですが、カメラを回していると色々な方が声をかけて下さります。高尾山の六号路を歩いていくと「岩屋大師」という小さな祠があるのですが、そこで出会ったおじさんがこんなことを教えて下さいました。

「かつてこの辺りには大本営を建設する計画があって、多くの朝鮮人が強制連行で連れてこられていたのだ。その当時、故郷へ帰ることが叶わぬままに高尾の地で亡くなった同胞を悼むために、朝鮮の人たちはこの地に岩屋大師を建てた。そして、今でも旧暦の7月1日(現在の8月13日)には彼の地に由来のある人たちが訪れて、供養をしているのだ」と。

私は高尾が大本営移転候補地であったということも、また朝鮮半島(今は「韓半島」というのがより相応しいのでしょうか)からの強制連行があったということも初耳でした。大本営といえば長野県の松代市が有名ですが、高尾にもその計画があったのですね。以下のサイトで詳しく書いてらっしゃいます。

  • 浅川地下壕の保存を進める会

http://www.geocities.jp/takaotown/index.html) 

  • 高尾山総合インフォメーション−豆知識

http://www.takaosan.info/topics1.htm

  • 今に残る戦争の爪あと

http://www.simizukobo.com/eito/eito/onetwo/tikago.htm) 
大本営移転計画が連合軍に漏れていたからかどうなのか、高尾周辺は米軍による空襲も激しかったそうです。私たちジャパン・ヤング・グリーンズは今年の6月に安全保障についてのセミナーを開催したのですが、その頃に学んだ、「平和でなければ持続可能な社会など画に描いた餅」という考えが、パッと頭に蘇ってきました。先の大戦における敗戦や韓半島からの強制連行など、高尾は環境問題に止まらずたくさんの事を私たちに考えさせてくれる場所です。