DIOXINs

にゃん太郎さんに挑戦してもっかい見てみたら…右回りにも左回りにも見えましたー!良かった右脳も使えたようです☆


さて今日はDIOXINsについて書きます。授業で少し興味を持ったので。ダイオキシン類って平成11年にダイオキシン類対策特別措置法というのが施行されたため、その後経年的にダイオキシン類排出量の総量は、毒性で約10分の1にまで減少たのですが(参照:環境省よりhttp://www.env.go.jp/air/report/h18-10/full.pdf)……それにも関わらず実は人間への曝露量はあまり変わっていない、という話です。
よく毒物としてのダイオキシン類が有名になるのは“焼却炉から発生するダイオキシン”だと思います。そして環境中に蓄積しているダイオキシンも、燃焼過程から排出されるダイオキシン類のPCDDやPCDFが多いため、当初から焼却炉にダイオキシン対策を推進することによって、焼却炉から発生するダイオキシンは約10分の1に減少しました。しかしながら、実は生物に蓄積し易いダイオキシン類というのは、ダイオキシン類の中のコプラナPCB類であって、この発生源は過去の工業過程で使用されたコプラナPCB類であり、そこからの漏洩は現在も減少していないため、河川・海で魚介類に取り込まれ、それを摂取した人間に取り込まれるので結局人間への曝露量もあまり変わらない、ということです。人間への曝露量の起源は食物由来の影響が大きく、(特に日本人は魚介類の摂取量が多いために、)環境中で割合が高いPCDD・PCDFなどのダイオキシン類の毒性よりも、生物に取り込まれている割合の高いコプラナPCBの毒性の方が問題になる、という訳です。
この話を聞いて、確かに焼却炉でのダイオキシン類発生量を減少させることも重要だし、約10分の1にまで減少したのはすごい成果だと思うけれど、よくダイオキシン類排出量の経年的グラフでその排出量が急速に減少しているものが提示されて何となく「昔より排出量減ってるから、私たちの住環境は安全になってきているんだ」という意識を持ってしまっていると、実はそうでないのだ、ということが分かってダイオキシンの恐怖はまだまだ大きいのだ、と思いました。ダイオキシン類は免疫力を下げるので直接的に顕著な症状が現れないのでますます怖いな、と思いました。

執筆者:とめ