無何有(むかう)の郷

たまたま、知り合いと話していて「無何有」(むかゆう)*1という名前の旅館の話をされたので、ここで紹介します。とはいっても旅館の紹介ではなく、言葉の紹介ですが。自分も、今、再度調べなおしたのですがー、無何有というのは中国の思想家である荘子*2の考えた理想郷です。ユートピアを中国語で書くと無何有郷(むかうきょう)というそうです。これは「理想郷である形あるものの無い世界」のこと。世俗的なものが一切無い、在るものが在るがままに在る世界、とでもいいましょうか。
何も無いということの素晴らしさ。虚に価値を見出す感性。私たちの現実はあまりに忙しいから、だからこそこういう突き放した様な感覚を忘れたくないですね。
あ、友人によれば旅館は高いけどおすすめだそうです。では。

今宵はここまでに致しとうございます。

執筆:だいごー

*1:http://www.mukayu.com/:べにや無何有

*2:(人名の時は「そうし」、同名の書名の時には「そうじ」と読むことが多いみたいです。)