携帯から更新中ー

月曜担当だいごうです。
最近、裸我愛(らがー)の家に入り浸っています。編集する環境をそこに整えてあるので仕方ないのですが。難点はインターネットに繋がっていないことです…。
で、プレ2なのですが…すいませんが携帯からyou tubeのurlを調べることが出来なかったので、わかり次第こちらとblogのトップに載っけたいと思います。

環境倫理を云々と

オスカーです。しばらくのうちに、大分暖かくなってきました。春ですね。
最近、私は今の研究室の後始末の合間をぬって、4月以降の新しい研究の先行研究にいそしんでおります。大気化学から一転して、思想研究に移るために、少々ビビッています。
とりあえず、加藤尚武さんの『環境倫理学のすすめ』あたりで、イメージを膨らませていますが、彼の主張というのは、なかなか刺激的ですね。欧米における環境倫理の議論を、1.自然の生存権、2.世代間倫理、3.地球全体主義、の3つにまとめているのですが、その中で近代倫理の限界を指摘しております。
そして、封建的なシステムでは、世代間のバトンタッチという形の「通時的」な倫理ができているのに対して、民主主義のシステムでは、現在世代のニーズを満たすための「共時的」な倫理が働いていると彼は言います。すると、どうなるか?例えば、自由・平等といった概念が、近代倫理では重要になるわけですが、「他者への危害が生み出されない限り、個人は自由だ」という個人主義自由主義の原理が実際に応用できるためには、無限の空間が必要となり、平等という観念も、無限空間を想定しなければならなくなりますね。
確かに、こう説明されると、民主主義の理念を実現するためには、無限じゃなきゃだめだなぁ、と思えてきますね。でも、地球は有限なわけです。食糧・資源の枯渇が問題になるわけです。時代小説なんかを読んでいると、家や血の存続というのをものすごく重視していたことがよくわかるのですが、最近はそのような風潮はほとんどなくなりましたよね。そんなわけで、「世代間倫理」というのは単なるスローガンではなくて、近代主義への反省を視野に入れた、強烈な主張が裏に隠れているというわけです。
加藤尚武さんは保守主義の香りがしつつも、たんなる保守主義で終わらないあたりが魅力ですね。それで、近代批判や歴史学あたりをキーワードに、今は、内山節さんや、大御所の網野善彦さん、阿部謹也さんあたりを探っているところです。
網野史学はやはりすごいですね。「百姓=農民」という間違った認識によって描かれてきた、閉鎖的な中世の日本像を見事に刷新したのですから。襖や屏風の下地に使われていた資料を紐解くことで、昔の人々がかなり活発な商業活動をしていたこと、数多くの海路が利用されていたことを明らかにするというのは、本当にドラマチック。宮崎駿の「もののけ姫」は、そのあたりの歴史像を反映させた作品だったと知り、なるほと納得。あの映画も環境問題を考えさせられたなぁ。
阿部さんの歴史学も強烈です。日本とヨーロッパの違いをとことん突き詰めて、そして、その違いが「わかる」とはそもそもどういうことかを哲学的に突き詰めて、「ハーメルンの笛吹き男」を素材に、中世ヨーロッパの世界像を鮮やかに描いております。彼の著作は、まるで推理小説を読んでいるような気分にさせられます。
「過去」は実は可変的で、「未来」は動かしがたい部分が確実に存在する。そして、「現在」が定位される。でも、気候変動と資源争奪の問題は、何とかして対処したいですね。
住みやすい地球を、未来永劫残さなければ。

担当:オスカー

「同行一人」(Part.1)

こんばんは、ラガーです。雨のそぼ降る金曜日、皆様いかがお過ごしですか?
さて、先週末の日曜日、高尾では「大火渡り祭」がありました。
 紹介サイト:【http://www.kanko.metro.tokyo.jp/topics/040309/4.html

13時から始まる予定の大火渡り祭でしたが、12時頃には三々五々参拝者にギャラリー、カメラ小僧に野次馬と人だかりが大きく大きく膨らんでいったのです。それもそのはず、何といっても年に一度、病気平癒や世界平和などを願う善男善女なら誰でも、くすぶる火の上を裸足で歩ける火渡り祭です。参加しない訳には参りません!
とは言え、「火の上」と書いたものの、実際一般参加者が歩く時には火は消えています。杉の枝をしこたま燃やした煙がもうもうとその余燼を残している以外は、特別修行色が濃い訳ではないのです。だって、そうですよね。腰の曲がったお婆ちゃんや年端もいかない子供も歩くんですから。炎のチラチラする前に立たされただけでも参加者激減ですね。

とまれ、何故ここまで高尾山には人が集まるのか。僕たちジャパンヤンググリーンズは自然の豊かさを通して高尾山に出会った訳ですが、それとは別に、「信仰の山」としても高尾山が有名だということは、特筆しておくべき事実です。以下の内容は『高尾山の自然・文化・歴史 文献資料集』(監修/高尾山自然保護実行委員会)に多くを拠ります。
高尾山のような山岳仏教真言宗天台宗が中心だそうですが、高尾山は真言宗のお寺です。言うまでも無く、真言宗の開祖は空海上人。弘法大師とも呼ばれる方で、最近では四国お遍路の流行などから空海の名を知る人も多いと思います。。高尾山登山道の6号路には「岩屋大師」と呼ばれる祠があり、上人の面影を今に伝えてくれています。
話を続けますと、明治14年、高尾山は従来の真言宗醍醐寺派から真言宗智山派、京都智薬院の末寺に変わり、明治31年別格本山という格付けになったそうです。この辺りの意味については聞かないで下さい。全然分かりません。。。
成田山新勝寺」(千葉県成田)、「川崎大師」(神奈川県川崎市)、「高尾山」(東京都八王子市)の三つを真言宗智山派の三大本山と呼ぶそうです。
 紹介サイト:【http://www.chisan.or.jp/chisan/index.html
智山派の目標は「生きる力 −安らかなる心で慈しみを−」と紹介されていました。あったかいですね。やさしい響きを持った日本語に接すると、とても幸せな気持ちになります。成田と聞けば「成田闘争」、川崎と聞けば「公害」、八王子と聞けば「圏央道」、こんな連想しか出来ない僕には、この業界(失礼!)、とっても新鮮です。

大火渡り祭では、一ヶ所にデンとこんもり盛り上げた杉の木の枝に、火を付け激しく燃え上がらせるのですが、その間信徒さんたちが読誦しているのが「般若心経」。真言宗の読誦経典です。「色即是空 空即是色」という文言や「羯諦 羯諦 波羅羯諦」等、一般に膾炙している言葉も多く散りばめられております。紅蓮の炎が燃え盛る中、高尾町にこだまして鳴り響く野太い般若心経の読誦は、私にビデオカメラを回す手を止めさせ、静かに瞑目合掌させる力に満ちていました。その時私は、閉じた瞼の向こうにありありと浮かんで来る、去る年の、ある一老人との出逢いを想い出していたのです。逆光の中を手探りで歩くような、想い出の回想を。

(次週に続く…)

ミクロで止まってすぐ難問〜狂気の経済学演習

先週は書けなくてごめんなさい、りっちです。
霞ヶ関OPENゼミと日本青年サミットに行ってました。どちらも意欲の高い人が多くてかなりの刺激になったかと思います。
さて、いま巷ではエコマーク不信現象が起こっているようです。いつか発覚した偽造がきっかけのようですね。
これを機に、単なるエコブームから持続可能な社会へと変わっていくことを望みます。

エコブームといえば、もう一つ気になっていることが。
公共広告機構が「ストップ、温暖化」のスローガンを掲げるようになって早くも5年、日本国内でもその風潮は高まりエコグッズやCSR事業が盛んになってきました。
しかし・・・
温暖化に関する科学的メカニズムを理解している人はどのくらいいるのでしょうか。
最近は頭から数式や化学式の概念がすっぽり抜けている、という大学生が多くなっているので、社会人ではなおさらかもしれません。
ですが、この科学的メカニズムは高校の物理と化学で理解できる内容ですので、特にたいしたものではありません。理解していなければ、温暖化懐疑派のポイント突いた反論も理論的に分かるはずないでしょう。

温室効果というのは元々、温室効果ガスが赤外線を吸収して熱を帯びることです。
ですので赤外線と紫外線から説明しましょう。

○赤外線と紫外線について○
電磁波のエネルギーを考える際の式としてE=hνというのがあります。Eはエネルギー、hはプランク定数で一定、νは振動数です。
また、光速=λν(波長×振動数)より、これを上式に適用すると
「光のエネルギーと波長は反比例」という結論が出ます。そのため
γ線X線、紫外線など、可視光線より波長が短い電磁波ほど高エネルギーです。
赤外線や電波など、可視光線より波長が長い電磁波ほどエネルギーが弱くなります。

そのため、赤外線と紫外線には、以下のような性質の違いがあります。

赤外線照射 ⇒ 分子の結合が伸びたり縮んだりする ⇒ 分子の運動活発化(熱になる)
紫外線照射 ⇒ 結合の性質が変わる ⇒ 日焼け、皮膚がん、白内障の原因に
※紫外線を浴びることによって丈夫な骨、免疫力をつくれるので単純悪ではありません

それを踏まえたうえで、温室効果のメカニズムです。誰でも分かるものを載せると

1.太陽からやってくる電磁波(波長450ナノメートル付近の青色光)が地表に達する
2.暖まった地表から熱輻射エネルギーが出る。太陽より低温なのでEの弱い赤外線に
 (このとき、元の電磁波から輻射熱として出る熱の量の割合をアルベドと呼ぶ)
3.赤外線を吸収する温室効果ガスがある

さて、どうして吸収する物質と、そうでない物質があるのでしょう。
答えは電気陰性度です。つまり、分子構造に偏りのある分子は赤外線を吸収します。
CO2、水蒸気、O3、フロン類、N2O、CH3、すべて電気陰性度があります。
これらの分子は特定の赤外線を吸収することになり、振動して熱を帯びます。
ここで「特定の」と表現しているのはつまり、全ての赤外線が吸収されているわけではないということです。これらの温室効果ガスでも吸収していない赤外線が大気圏を脱しているのです。

写真のように、電気陰性度をもつ気体は伸長、収縮、回転という3種類の運動をします。分子振動が活発化すれば熱が発生する、これは熱力学の常識ですね。

さて、さきほど「特定の」と述べましたが、これは波長です。ガスごとに決まった範囲の波長にある赤外線しか吸収しません。この範囲を「特性吸収帯」と呼びます。


気体ごとの特性吸収帯を示したグラフです。上下幅の広い白い領域は「大気の窓」と呼ばれる部分で、青い領域に特性吸収帯を持つ水蒸気は大気の窓を持ちません。つまり、気象状況の変化以外では水蒸気は増えたり減ったりすることがなく、数万ppmあることでほとんどの赤外線を吸収しているといえます。
 一方、白い領域に特性吸収帯を持つ気体は、増えればそれだけ温室効果に貢献してしまうというものです。白い領域を残りの温室効果ポテンシャルと考えてください。青い領域が大きいところの気体は、絶対量が少ないということなので「光学的に薄い」と表現します。このグラフではCO2の「光学的厚み」があるので、水蒸気とCO2は相対的に見れば「濃度上昇による温室効果」は少ないと思われます。一方、この2つの気体が吸収できない赤外線を吸収する気体の方が、同じ量増えただけでも温暖化のポテンシャルが高いといえます。これを数値化したものが「地球温暖化係数GWP」です。CO2を削減することはもっともですが、本当はCO2が吸収できない赤外線を吸収する気体(フロンなど)が増えてしまう方が問題である、というのが大気化学者の間での見解だそうです。
 分かりやすく言うと、CO2の1500倍のGWPを持つガスを1トン削減すれば、1500トンのCO2を削減したのと同じ効果が得られるのです。しかし、GWPの高いガスほどわが国の基幹産業には欠かせないものになっているので、京都議定書目標達成計画でもフロン類を排出量2%増とし、仕方なくCO2を削減しているということです。
優秀な大気化学者ほど「CO2よりGWPの高いガスを削減すべきだ」「光学的に厚いCO2が増えてもそこまで大きな温暖化には繋がらないのでは」と主張しているのには、こういう理由があるからだそうです。

こちらにも詳しく載っていますので見てやってくださいな。
http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss025/ss0252.htm

懐疑派の主張もかなり的を得ているものがありますので、確かに温暖化についてはまだまだ議論の余地があります。
ですが、「二酸化炭素が温暖化の原因になってるのか分からないだろ」とか言っているような陳腐な議論には、耳を傾けるだけムダだということを理解したほうが良いと思います。

結論から言えば、電気陰性度を持つ二酸化炭素には温室効果があります!!
ただし、光学的に厚い気体によって今後どこまで気温が上がるのかについては、まだ明らかになっていません。そこに関しての懐疑派の主張に耳を傾けましょう。



それでは、再びコブ=ダグラス型関数と戦ってきます。ミクロ経済学ラムズス・・・

はるうらら

こんにちは、とめです。
私もみなさんと同じく、花粉症です。花粉症で一番嫌なのは目がかゆくなることです。かゆいのは我慢できません。もー…。r戦略生物めっ!!…小さい頃の春だー!wっていう楽しさを奪われてしまった気がします。今は春が憂鬱です。
でも花粉症って日本人にたったの25%なんですね。びっくりしました。自分の感覚では42%ぐらいが妥当な数字だと思いました。でも確かに子供とか、今の高齢者にはあまりいないっぽいですし。近年は花粉症発症の低年齢化が起こっているというので今の中年層が高齢者になる頃はよりたくさんの人が花粉症になってしまうのではないでしょうか???
そうすると花粉症って意外にオオゴトだ、と思います。数年前に石原都知事の花粉症対策!!っていうガッツポーズのポスター見たときには、いやいやそんな、だって相手は森林ですよ???花粉飛ばすな、なんて無理でしょ?と思ったのですが、もう手を打たない訳にはいかないでしょう。
花粉症じゃない人には分からないかもしれませんが!(羨ましいです)花粉症って鼻水出るとか目がかゆいとかだけじゃないですよー。なんか体中がだるーくなってやる気が起きなくなるのです。…だから花粉症の人が増えちゃ困ります。みんなの活動量が低下して日本は3月に元気がなくなる、なんてことになったら大変です。でも医療の方も発達してlgEの免疫機構を制御してくれるもっと効果的な薬が開発されるのかもしれませんね。
あと春は新しい人に会える季節でもあります。新入生たくさん来て欲しいなー。ヤングリにもたくさん入って欲しいです。勧誘頑張ります。

執筆者:とめ